滞在型観光の成功は、町ぐるみの協力が必要。

  • 2011.07.11 Monday
  • 09:41
JUGEMテーマ:旅行

 北海道観光がバスやレンタカーで複数の観光地を巡る周遊型から、1ヶ所にとどまり趣味などを楽しむ滞在型に変わりつつある。(日経MJ 7/10)


 最近このような記事をよく見かけるようになりました。このこと自体はまさにその通りと思います。
沖縄や九州など観光で収益を上げているところは、同じホテルに3泊しても、その地で飽きることなく楽しむことができます。そして、その地のことを知れば知るほどに、気に入って何度も足を運びたくなります。もっとマニアな部分に行きたくなります。
 その町で飽きさせない工夫を、町ぐるみで作り、長期滞在&リピーターを可能にしてるんですね。

 北海道はどうでしょうか?

 北海道新聞や日経MJなどの過去記事やニュースなどで取り上げられることと言えば、「ホテルの長期滞在割引プラン」のことばかりです。
 もちろん、そのようなプランは必要ですけれども、もっと先に整備しなくてはいけないことが他にあると思うのは、私だけでしょうか。。。

 長期滞在可能な主流コンテンツを整備してから、ホテルの割引プランなどの長期滞在の手助けとなるような補助コンテンツを作る。
 その主流コンテンツを作ろうとしているニュースって、あまり聞かないですよね。

 旅行会社勤務時代は、主に周遊型旅行の企画をしていましたが、ホテル連泊の滞在型ツアーを作ることも、もちろんあります。そのときに感じていたことは、「地元の連携の薄さ」です。
 どの町にも、有名ではないけれども、その町以外の人からみれば面白く感じる場所はたくさんあります。ですが、町ぐるみで連携し観光客を誘致している場所はほとんどありません。
 点と点なんですね。一本の線になっていないわけです。
では、点と点を結びつけるものってなんなのでしょうか?


 「砂むし」で知られる鹿児島県指宿市がJR指宿駅を核とした街のにぎわい再生に向け動き出した。温泉卵を使った新名物を提供したり、マスコットの「ゆるきゃら」を作ったり、地元の女子高生が特産のお茶のサービスで観光客を出迎える。(日経MJ 7/10)


 そう。これなんですよ。「地元の女子高生が特産のお茶のサービスで観光客を出迎える」これなんですよね。点と点を結びつけるものって。

 私は、観光の町・函館で生まれ育ちましたが、こうゆう行事があったという記憶はありません。観光に支えられている町ということさえわからずに育ってきました。
 大人になってから、「ああ。観光に力を入れなければ、この町はやばいな。」と思うわけです。これは私だけでなく、函館で育った人の共通認識ではないでしょうか?

 九州の飫肥に観光で訪れたときに驚いたことがあります。飫肥の小学生ってすれ違う観光客全員に「こんにちは〜」って挨拶するんですよ。これにはびっくりしました。
 その町は観光に支えられているので観光客をおもてなししましょう、挨拶しましょうと、学校で教えられているのではないでしょうか。
 このような教育を受けていれば、自然と町ぐるみで協力して観光振興をしましょうという流れになる。点と点を結び付ける活動が自然とできるのではないでしょうか。

 滞在型の観光を成功させるには、その町で3泊しても飽きることのないコンテンツが必要。そのためには町ぐるみの協力が必要で、大人だけでなく学生も全ての住民が、町づくりに参加することが望ましいです。そのような文化を作るためには、小さいときから、観光に対する意識付けを行う必要があるのだと、私は思います。

国際観光の視点から見た北海道観光のSWOT分析

  • 2011.04.22 Friday
  • 12:04
JUGEMテーマ:旅行

コンサルティングをする際の基本的な分析方法にSWOT分析がある。
強み、弱み、機会、脅威を書き出して、
強みと機会を活かしたり、弱みを強くしたり、強みに変えたり、脅威は避けるといった
感じで使うツールです。

国際観光の視点で、北海道の観光をSWOT分析すると以下のようになるのでは
ないでしょうか?

【強み】
・四季の存在。
・温泉、癒し。
・変化に富んだ自然景観(山、湖、田園、花)。
・認知度の高さ。
・魚介類、乳製品、B級グルメなどの食。
・アジアにはない体験メニュー(スキー、果物狩り、そばうち体験等)
・治安の良さ。

【弱み】
・旅行代金が高い。割高感がある。
・新千歳空港の発着枠制限。
・観光地間の移動時間の長さ。
・言葉の壁。
・交通、宿泊がFITに対応しきれていない。
・シーズンのオン・オフの激しさ。

【機会】
・アジアの経済成長。
・羽田空港の国際化に伴う乗り継ぎ利便性向上。
・LCCの参入可能性。
・北海道新幹線や道東道など交通インフラの整備。
・メディアでの高い露出。

【脅威】
・東日本大震災の風評被害。
・円高による割高感。
・国際政治リスク(国交関係など)。
・価格競争の激化。
・市場の成熟化。


このようなSWOT分析から北海道の観光をどうすべきかを考えると、
_然紛チ茲亡き込まれないようなブランドイメージの確立。
∨務て擦凌材の安全性や、コンテンツの魅力を海外に積極的にアピール。
FITで安心して旅行できるような体制を整備する。
といったところだろうか。

北海道の魅力づくり〜食の視点から〜

  • 2011.04.21 Thursday
  • 19:42
JUGEMテーマ:旅行
10年くらい前の観光振興の資料を漁っていたら、札幌にあるホテルクラビーサッポロの料理長であり北海道地域づくりアドバイザーの貫田桂一氏の講演の要約文が出てきた。

非常に良い文章であるので、ここで紹介したい。

 8年前のホテルオープン時から、自分の休みを利用して、私自身が素材の産地を歩いて訪ねるようにしている。その地のその素材がどうしておいしいのか、それを土や水を舐めたりしながら自分で確認してきた。産地に直接出向いて自ら仕入れることで、市価の半分、1/3の値で仕入れることができることもある。さらに、産地に行けば未利用資源の活用もできる。市場では、高い魚の隅で安く売られている魚もある。これらの中にはとてもおいしいものもある。畑では、おいしいのに規格外というこで、隅の方に捨てられている人参などもある。私はこういうものに非常に興味がある。これらをほぼ配送料だけのような値段で仕入れて、ホテルで付加価値をつけて売る。そして材料費の余裕が出た分で、客にふだんは出せないような高い素材も提供する。これで客に満足を与えている。

 私は料理長(シェフ)だが、会社から許しを得て、自ら客席に出ていき、客に一言添えることで料理の付加価値を高めている。「おいしいでしょう」といって、お客様を伺う。生産者がこれだけがんばっているからおいしいのだと、自分でみてきた自信を持って提供している。この一言が調味料となる。まだ客席に出たことがなかったころは、客からクレームがあっても受け付けなかった。しかし客席に出るようになって初めて、この態度では世の中に通じない、客に喜んでもらう、その素材の価値を認めてくれる客を増やす、これが自分にとってプラスであるとわかった。客席に出るために笑う練習も始めた。毎日鏡を見て笑顔の練習をしている。笑顔に経費はかからない。商売は「笑売」。私は接客が楽しい。おいしいと言われると嬉しい。私は私個人の顧客リストを持っていて、自分ではがきを出す。するとかなりのリピーターがつかめる。

 風味という言葉は風土の味、ということだと思う。厚岸の牡蛎はどうしてこのような味なのかを考えると、釧路湿原を通った水の味であり、塩分の薄い厚岸湾の味である。これを松島や広島などの牡蛎と食べ比べると塩分の差がある。このため厚岸の牡蛎はそのままで食べるのがおいしい。本州の牡蛎はレモンをかけた方がおいしい。これは調理場で食べ比べるだけではわからない。それぞれの産地に行って初めてわかることである。鵡川のししゃもと釧路のししゃもが味が違うのも、それぞれの川の水の成分が違うことに起因している。これも現地を訪ね歩いて初めてわかる。

 観光は土地の光を見に行くこと。北海道観光は非常にクレームが多い。自然1流、料理は3流、サービス4流と言われる。「おいしい料理」と「売れる料理」の違いをわかっていない料理人も多いと思う。実は北海道には非常に腕の良い料理人が多い。東京で活躍する北海道出身の料理人も多い。しかし北海道には料理人の腕を試す場が少ない。客単価が下がり材料費もかけられない。しかし、その客の予算の範囲内で、地元のもので、鮮度がよく、喜ばれるものを出す努力をしなければならない。私たち料理人が気持ちを改める必要がある。

 市町村の合併問題などは、地域がふるさとの名前をどれほど残したいかが試されている。自分のふるさとの名前を残したいのであれば、町民・村民はもっとがんばって自立しなさい、自立できれば名前を残していい、と試されているのだと思う。北海道にはいい風景も材料もあるのに、サービスや工夫が足りないことで客を逃している。北海道はもっと本州からお金がもらえるはずである。これは行政が何か支援をすればいいというものではない。地域の住民・民間が連携して、力をつけて、はじめて北海道全体が良くなる。北海道が生き残るためには食と観光ははずせない。食べ物を単に売るだけではなくて、おいしい料理に加工して売る。加工したものを地元で食べさせる、という観光ができれば、本州からたくさんの人を呼べるはずだ。

外国人旅行者を受け入れよう!

  • 2011.04.05 Tuesday
  • 20:48
JUGEMテーマ:旅行
今後の地域の活性化には、外国人観光客の受け入れが必要となってくる。

地域の活性化とはどんな状態かというと、その地域で雇用と所得が安定して確保できる状態を指すのであって、それは今まで、工場の誘致と公共事業投資によって行われてきた。

しかし、ご存じの通り今の世の中では、
工場は外国に出ていき、公共事業投資は半分以下に減っている。
そして、この少子高齢化である。

少子高齢化社会がこのままいくと、どうなるのかと言えば、
生産者が減り、消費者が減り、納税者が減るということである。
要は、国内消費市場が縮小するということだ。

製造業は、外国に輸出できるので、グローバル対応ができればまだ生き残れる。
しかし、我が北海道の産業は、サービス業がほとんどで、製造業はほとんどない!
北海道の多くの中小企業は、このままでは沈みゆくのである。

だが!北海道には観光資源があるのだ!

国内の消費が縮小しても、外国からの観光客受け入れ人員が増加すれば、地域経済は活性化できるのである。
観光による交流人口の増加が、不足しがちな地域の購買力を高め、地域に依存する非製造業の雇用と所得を増加させることができれば、「活力に満ちた地域社会」が実現できるのだ。

北海道の人は、残念ながら外国人観光客が増えることを今はあまりよく思っていないと私は感じる。
しかし、今後の北海道経済を考えると、もっと積極的に外国人観光客を受け入れる準備を整えていくべきではないかと思う。

所得を確保する。

  • 2011.03.27 Sunday
  • 12:45
JUGEMテーマ:旅行
観光の定義の3つめは「所得を確保する」ということです。
この部分は、大事なので、ちょっと長くなります。


観光振興の狙いは地域の活性化です。
地域の活性化とは、雇用と所得の持続的・安定的な確保のことです。地域の安定的な発展のためには、持続的な所得の確保こそが必要なのであり、目先の儲けだけを狙った観光振興では結局、訪問客が先細りしてしまうのです。


では、持続的かつ安定的に所得を得るにはどうすればよいのでしょうか?


それはリピーターを養成することです。
人口減少社会では、次から次へと新しいお客様は生まれませんので、ひとりの旅行者が何度も訪問してくれることが、所得を安定的に維持する最重要要件です。


リピーターが生まれるためには、旅行者が良い印象を持って帰ることが不可欠でありますので、「おもてなしのこころ」が大切です。しかしそれだけでは不十分なのです。
観光が町づくりを土台としていうことを考えると、やはり大事なのは「住民の連帯感」なのです。


企業城下町という言葉を聞いたことがあると思います。
ものづくりを中心とした町では、その工場の社員やその家族は、その町で食事をし、買い物をし、遊んでいます。だから町の商店やレストランなどは、そのものづくり企業と直接的な相互依存関係を形成しておりますし、そのことを地域の構成員みんなが認識しております。


ところが、観光の場合には、そのような直接的な相互依存関係はほとんど成立していないのが現状です。


例えば、旅行者が駅で降りたとします。その旅行者は駅員さんに町のことを聞くでしょう。次にバスやタクシーに乗って目的地に行きます。さらにホテルに行って宿泊したり、食事のために外のレストランに出かけたりもすると思います。帰るときにはお土産も買うでしょう。
ひとりの旅行者がこのように色々なものを利用して、観光を楽しんでいますが、その利用してもらっている鉄道やバス、ホテルやレストラン、お土産や同士は、それぞれが敵対関係であることが多く、相互依存関係には至っておりません。


しかし、そのどこかひとつの印象が悪ければ観光客は「がっかり」してリピーターにはなりえないのです。このように考えると、鉄道やバス、ホテルやレストラン、お土産や同士は、それぞれ直接的な相互依存関係ではないですが、間接的な依存関係にあるということが言えるでしょう。
そのどれかひとつが欠けても、あるいはどれかひとつが悪い印象を与えても、地域は持続的に旅行者を惹きつけることはできないのです。


地域を構成するひとつひとつの企業、ひとりひとりの住民は、それぞれ競争しながら助けあっていて、それぞれが地域社会の重要な一員です。直接的には競争しながら、しかし、間接的には助けあっているのです。それが地域共同体なのです。
そして、そのような見えにくい間接的な相互依存関係をきちんと認識したうえで、それぞれが責任をもって地域の構成員としての役割をはたさないといけないと各人が思うこと。それが連帯感なのです。


町づくりを通して旅行者を惹きつけようとすれば、そのなかで一番大切なことは、その「連帯感」なのです。現在人々の連帯感は希薄になってきています。その連帯感をどのように復活し、高めることができるのか、それが観光事業の最大の課題であるのです。


たかまさ観光総研では、その連帯感を高めるコーディネートノウハウを提供しております。
お問い合わせ:takada■takada-keiei.com(■を@に変更してください)
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人を惹きつける

  • 2011.03.27 Sunday
  • 11:40
JUGEMテーマ:旅行
次は、観光の定義の2つめ「人を惹きつける」ことです。それには「積極的な情報発信」に努めることが不可欠です。


単に地域の魅力が高まるだけでは、交流人口の増加にはつながりません。
その地域のことを知らない多くの人々に対し、その地域の魅力を的確に表現し、それを伝えない限り、多くの人々を惹きつけることはできないのです。


しかし、地域の魅力という漠然とした内容を的確に表現することは、ものを売ることとは違い大変に難しいものです。
また、昨今の情報化時代では情報が氾濫しており、ただ情報発信しても埋もれてしまい人の目にふれることは難しく、その情報の伝え方にも地域独自の工夫が必要となります。


情報発信というと、ITの活用、ホームページの制作ということがすぐに思い浮かびますが、ITはあくまでも情報発信の手段のひとつです。大切なことは、ITを使って何を発信するのかという後方の内容(コンテンツ)なのです。


地域は名所・旧跡などの観光資源があるだけで、旅行者を惹きつけることは難しいです。その観光資源があることで「何を得る・感じることができるのか」を的確な表現で発信して、はじめて人を惹きつけられるのです。


発信のための具体的方法は色々あります。IT活用もひとつの手段ですが、一番重要なのは直接的な誘致活動です。その誘致活動の具体的な方法はいろいろな方法があり、その地域特性にあったものを選択する必要があります。

たかまさ観光総研では、具体的誘致活動の方法をご提案させていただいております。
お問い合わせ:takada■takada-keiei.com(■を@に変更してください)
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地域の魅力を高める。

  • 2011.03.27 Sunday
  • 10:16
JUGEMテーマ:旅行
 


観光の第一の要素は、「地域の魅力を高める」という能動的な働きかけです。
地域の魅力を高めるためには、その魅力を発見し、活用し、また創造しなければなりません。


まず、その地域に住む人々自身がその地域を愛するような、そうした魅力的な地域にしていくことが大事です。そこに住んでいる人々が誇りを持っていない地域に、ほかから人が来るはずがないのです。
まず、住む人にとって魅力的な「住んでよし」の地域にすることが、地域振興の第一歩です。


新しい観光の定義では、地域の中の魅力づくり、地域おこし、町づくりという運動が中核となります。観光資源となる地域の魅力とは何なのか、各地域はそれぞれに考えなければなりません。
すぐに見当たらなければ、それを探し出し、あるいは作りだす必要もあります。
能動的な働きかけがあってはじめて、地域の歴史や伝統やおかれている環境を見直す行動が、その地域に根付くことになるのです。


観光が地域おこし・町づくりを土台とする以上、効果が定着するには当然に長い時間がかかることになります。地道な努力の積み重ねが地域づくりと集客につながるのです。
観光振興が地域に根付くには一定の時間が必要であるから、観光振興のための実際の活動に重要なことは「持続性」ですので、一過性のイベントではないと、私は考えます。


お問い合わせ:takada■takada-keiei.com(■を@に変更してください)
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「観光」を定義し直す。

  • 2011.03.26 Saturday
  • 23:09
JUGEMテーマ:旅行
 




観光振興のためにまずなすすべきことは、「観光」という言葉を改めて定義し直すことです。


わが国では、観光というと、どうしても温泉とかテーマパークとかのイメージになり、観光に直接関係する一部の業界だけの事業と捉えられます。


しかし、これからの観光は広く地域活性化の牽引力となることが期待されております。
地域を再構築し、人口減少社会のなかで交流人口を増やすことによって地域に不足する需要を補填し、地域活性化の推進力にする基幹産業として「観光」を改めて考えてみると、


観光とは
1、地域の魅力を高めて、
2、人を惹き付け、
3、所得を確保すること
と定義することが適当であり、
このようなかたちで所得を得ることに関わる産業はすべて、観光産業と言えるのです。


たかまさ観光総研では、どう地域の魅力を高めるのか、どう交流人口を増やすのか、どう売上を上げていくのかのノウハウを提供いたします。
お問い合わせ:takada■takada-keiei.com(■を@に変更してください)
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